ビタミン剤の取りすぎはダメ!!

人間の身体を車にたとえるとビタミンはエンジンオイル(潤滑油)の様なものです。

車を動かすガソリンは糖や脂肪や蛋白質です。ビタミンは自分自身がガソリンのように燃料になるものではありませんが、潤滑油がないと車のエンジンはうまく回転してくれません。

つまり、身体の中のビタミンが足りなくなるとあちこちに障害が起こってくるのです。

ビタミン剤には水溶性(水に溶けるもの)と脂溶性(油に溶けるもの)の2種類があります。
水溶性には、ビタミンB1・B2・B6・ニコチン酸・パントテン酸・ビタミンB12・ビタミンCがあります。
脂溶性ビタミンには、ビタミンA・D・E・Kがあります。
水溶性ビタミンは、過剰に取りすぎても尿中へ排泄されるため副作用はないと考えます。
しかし、脂溶性ビタミンは、吸収されやすく尿中へ排泄されないため過剰な取りすぎにより過剰症をおこすことがあります。

過剰症には、ビタミンAでは食欲不振・悪心・嘔吐・脱毛・発疹など、ビタミンDでは食欲不振・頭痛・口渇などの他に血液中のカルシウム濃度が高くなり腎臓や血管などにカルシウムが沈着したりします。
ビタミンKでは下痢・悪心・嘔吐などがあります。ビタミンEだけは過剰症の心配はないとされています。
その理由は今のところわかっていません。

ビタミンは、食品にも多く含まれています。
例えば、レバ−にはビタミンA・B2・B12、魚類にはビタミンB6・B12・D、ブロッコリ−にはビタミンC・K、豚肉にはビタミンB1などです。

薬品に頼らず、食事により摂取を心がけましょう。

大阪府病院薬剤師会
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