大阪府病院薬剤師会について

会長挨拶

会長 竹上 学

就任のご挨拶

 平素は本会事業活動にご理解を賜り御礼申し上げます。

 この度,2022年6月22日に開催されました通常総会で引き続き会長に選出され,ますます重責を感じています。

 私自身,3期目となりますが,ここまでの4年間を振り返りますと,新型コロナウイルス感染症が確認されてからは,いろんな制限・自粛を抱えながら,医療従事者として未知の事項に対応してきました。治療の現場では,新型コロナウイルスワクチンと特例承認された治療薬の管理・提供という薬剤師が厚く関与すべき点がある事項に対応することとなり,新型コロナウイルス関連薬の管理を請け負いながら,治療効果や副作用も確認できる余裕が出てきたように思います。新型コロナウイルスワクチン職域接種では薬局薬剤師とともに地域の接種会場で協働する機会を得て,次の段階は,新たに承認される治療薬への関与と考えます。海外のデータを以て迅速に承認されるケースでは効果確認及び副作用収集が重要となります。私ども薬剤師が,是非とも安全に使用されるためのチェック機構となりますように対応していけたらと考える次第です。

 ここ数年来,薬剤師が対応に苦慮し,患者様にもご迷惑をおかけした事項に医薬品供給不安があります。製薬企業不祥事が相次ぎ,先発・後発医薬品ともに供給停止が頻発し,事態を補完する他企業製造の同成分および同分野治療薬も供給制限がかかるという事態が医療を足止めしました。利益を求める企業同士が「助け合う」ことは難しいのは理解しますが,代替薬を製造する企業の対応もそれぞれで足並みがそろっていないと感じられました。令和3年3月には,医療用医薬品の安定確保策に関する関係者会議において,安定確保医薬品として,506 成分が提案され進んできていますが,国内増産と国内在庫の積み増し,サプライチェーンの多元化が進み,安定供給が保たれるよう望みます。本会より日本病院薬剤師会地方連絡協議会での質問事項として,本会を含む3府県から供給不安を起こした品目の安定供給に向けて日本病院薬剤師会の見解をお聞きしたこともきっかけとなったのか,厚生労働省医政局と日本製薬工業協会等宛に「医薬品の品質・安定供給体制確保についての要望書」が提出されました。不祥事を起こした製薬企業の品目の供給再開は目途が立っていませんが,今後も都道府県病薬が協働して声を出していければと考えます。

 最後に,本会事業の報告として,昨年もコロナ禍により種々のシステム変更を余儀なくされ,オンラインシステムによる会議・研修会の開催・オンライン運用(参加申込,参加費支払い)が整い,ホームページも刷新し迅速な情報提供を心掛けてきました。コロナ禍が収まったとしても完全に元に戻るのではなく,オンラインを併用する各種運用を検討します。また,事業を行うにあたりましては,本部と支部の連携強化,日本病院薬剤師会および近畿ブロック病院薬剤師会,大阪府薬剤師会をはじめとする各職能団体および大阪府健康医療部生活衛生室薬務課と必要に応じて連携が取れる体制を平時から整えておくことを常に意識して事業に臨みます。
会員の皆様が満足されるよう,役員一丸となり会運営を進めていく所存ですので,ぜひとも本会発展のために,ご意見,ご助言をいただけますようお願い申し上げまして,会長就任のご挨拶とさせていただきます。

2022年7月
一般社団法人 大阪府病院薬剤師会
会長  竹上 学

目的

(一社)大阪府病院薬剤師会の目的

本会は,大阪府下の病院・診療所に勤務する薬剤師の倫理的学術的水準を高め,臨床薬学及び病院薬局全般の進歩,発展のための事業を行うことにより,薬物治療の向上及び高度医療に貢献し,良質な医療の確保につとめ,ひいては地域住民の薬事衛生並びに地域医療の増進に寄与することを目的とする。

(一社)大阪府病院薬剤師会の事業

  • 臨床薬学の教育と研修に関する事業
  • 医薬品の安全性・有効性の確保並びに適正使用のための情報の収集と評価・伝達に関する事業
  • 地域医療・地域保健での薬事指導・啓発に関する事業
  • 麻薬・向精神薬並びに血液製剤の適正管理に関する事業
  • 臨床薬学等についての広報に関する事業
  • その他この法人の目的を達成するために必要な事業

大阪府病院薬剤師会発行の会誌「0.H.P.NEWS」について

大阪府病院薬剤師会では、医薬品情報、本会活動報告並びに各種研修会案内の伝達を目的として会誌「0.H.P.NEWS」を毎月1回(15日)発行しております。
なお、0.H.P.NEWSは会員以外の方でも一部350円(送料込)にて購入できますので、購入希望者は大阪府病院薬剤師会事務所(TEL:06-6484-5429)までご連絡下さい。総務部

≪主な内容≫
論滴:本会役員が時節に応じた薬剤師に関する事項を論じています。
新薬の顔:本会学術情報委員会が新規発売された医薬品に関して総説しています。
病棟活動報告:会員施設でのチーム医療並びに病棟薬剤業務の実践事例を報告しています。
理事会報告:理事会での報告事項並びに協議事項を掲載しています。
大病薬のページ:会員異動並びに各委員会活動を報告しています。
お知らせ:各種研修会の開催案内を掲載しています。

≪参考資料≫
会誌2021総索引会誌2020総索引
会誌2019総索引会誌2018総索引会誌2017総索引会誌2016総索引会誌2015総索引
会誌2014総索引会誌2013総索引会誌2012総索引会誌2011総索引会誌2010総索引  

事業内容

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