大阪府病院薬剤師会について

会長挨拶

就任のご挨拶

 平素は本会事業活動にご理解を賜り御礼申し上げます。
 この度,2024年6月26日に開催されました通常総会で引き続き会長に選出され,ますます重責を感じています。
 私自身,4期目となりますが,過去6年間を振り返りますと,そのうちの約4年間は新型コロナウイルス感染症により様々な制限・自粛を抱えながら事業を行ってきました。新型コロナウイルス感染症が5類感染症に移行した2023年度事業は少しずつ本来の姿に戻りつつ,会議や研修会ではオンライン方式のメリットと現地開催の良さを併用する形を取っています。観点を変えると,会長就任当初にはなかなか改善できなかった会費徴収方法や研修会のオンライン開催,理事会をはじめとする会議のオンライン開催とペーパーレス化等,本会の様々なシステムがコロナ禍でのデジタル技術の急速な進歩により進んだと言えます。
 この2年間では,国が喫緊の課題と認識した病院薬剤師の不足と確保策について,大阪府健康医療部生活衛生室薬務課と議論を重ね,本年より6年間にわたり展開される第8次医療計画に薬剤師確保に関する項目が掲載されました。また,病院薬剤師の確保に対し大阪府の事業として予算が確保され,今後,大阪府健康医療部生活衛生室薬務課,日本病院薬剤師会,大阪府薬剤師会,薬科系大学と連携し,本会が主催する学生向け合同研究会と合わせて新卒者の確保対応策を検討・実施していく所存です。
 2024年1月1日に発生した能登半島地震の対応では,日本病院薬剤師会と連携して災害登録薬剤師派遣およびボランティア薬剤師の募集等に対応しました。本会で予定していた災害訓練は,広域災害・救急医療情報システム(EMIS)の医薬品関係情報を補完するシステムであるD24H for Pharmacyの調整が遅れ,Googleフォームを用いた災害訓練に切り替えて行いました。この結果を分析し,今後に活かすために平時からの備えと災害に対する意識向上を継続していきたいと考えております。また,被災地の医療機関及び薬剤師への支援を目的とした支援金を募り,個人及び支部から880,800円の支援を賜り,本部からの支援金400,000円を合わせ,日本病院薬剤師会を通して活用していただきました。ご協力をいただいた個人及び支部の皆様に御礼申し上げます。
 2024年度は診療報酬改定の年であり,賃上げや薬剤師の養成強化による薬剤業務の向上に関する内容など,病院薬剤師を確保するための項目が含まれています。大阪府と連携し事業を実施するとともに,必要に応じて会員の皆様へ情報を提供していきます。
 また,先行きが見通せない医薬品供給不安,今後対応しなければならない医療DXに対しても状況調査を行い,必要に応じて情報を共有していく必要があると考えています。
 最後に,事業を行うにあたりましては,本部と支部の連携強化,日本病院薬剤師会および近畿ブロック病院薬剤師会,大阪府薬剤師会をはじめとする各職能団体および大阪府健康医療部生活衛生室薬務課と密に連携が取れる体制を平時から整えておくことを常に意識して事業に臨みます。
 会員の皆様が満足されるよう,役員一丸となり会運営を進めていく所存ですので,ぜひとも本会発展のために,ご意見,ご助言をいただけますようお願い申し上げまして,会長就任のご挨拶とさせていただきます。

2024年7月
一般社団法人 大阪府病院薬剤師会
会長  竹上 学

目的

(一社)大阪府病院薬剤師会の目的

本会は,大阪府下の病院・診療所に勤務する薬剤師の倫理的学術的水準を高め,臨床薬学及び病院薬局全般の進歩,発展のための事業を行うことにより,薬物治療の向上及び高度医療に貢献し,良質な医療の確保につとめ,ひいては地域住民の薬事衛生並びに地域医療の増進に寄与することを目的とする。

(一社)大阪府病院薬剤師会の事業

  • 臨床薬学の教育と研修に関する事業
  • 医薬品の安全性・有効性の確保並びに適正使用のための情報の収集と評価・伝達に関する事業
  • 地域医療・地域保健での薬事指導・啓発に関する事業
  • 麻薬・向精神薬並びに血液製剤の適正管理に関する事業
  • 臨床薬学等についての広報に関する事業
  • その他この法人の目的を達成するために必要な事業

大阪府病院薬剤師会発行の会誌「0.H.P.NEWS」について

大阪府病院薬剤師会では、医薬品情報、本会活動報告並びに各種研修会案内の伝達を目的として会誌「0.H.P.NEWS」を毎月1回(15日)発行しております。
なお、0.H.P.NEWSは会員以外の方でも一部350円(送料込)にて購入できますので、購入希望者は大阪府病院薬剤師会事務所(TEL:06-6484-5429)までご連絡下さい。総務部

≪主な内容≫
論滴:本会役員が時節に応じた薬剤師に関する事項を論じています。
新薬の顔:本会学術情報委員会が新規発売された医薬品に関して総説しています。
病棟活動報告:会員施設でのチーム医療並びに病棟薬剤業務の実践事例を報告しています。
理事会報告:理事会での報告事項並びに協議事項を掲載しています。
大病薬のページ:会員異動並びに各委員会活動を報告しています。
お知らせ:各種研修会の開催案内を掲載しています。

≪参考資料≫
会誌2021総索引会誌2020総索引
会誌2019総索引会誌2018総索引会誌2017総索引会誌2016総索引会誌2015総索引
会誌2014総索引会誌2013総索引会誌2012総索引会誌2011総索引会誌2010総索引  

事業内容

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