バイアグラについて

バイアグラ(クエン酸シルデナフィル)は、勃起機能不全の治療薬としてアメリカFDAより承認さた最初の経口剤です。

日本では、ファイザー製薬より発売されていますが、インターネットなどでの個人輸入や、海外ツアーで購入する人もいるといわれており、正確な使用状況は不明です。

また、保険診療ではなく、自由診療(保険が利かない)です。

■どう効くの?

勃起に関係する非アドレナリン非コリン作動性(NANC)という神経は、性的刺激を受けると、弛緩因子である一酸化窒素(NO)を陰経海綿体神経の神経終末から放出します。

一酸化窒素は、陰茎海綿体平滑筋の受容体に結合し、グアニル酸シクラーゼを活性させてcGMPを形成し、これが陰茎海綿体の血管平滑筋弛緩させ、充血を起こして勃起が起こります。

cGMPという物質は、PDEにより破壊されますが、バイアグラはこのPDEの作用を阻害することによって勃起機能を回復・維持します。

また、バイアグラには直接的な海綿体弛緩作用はなく、性的刺激のない状態では効果は出てきません。

■服用上の注意

  • 狭心症等の心臓病に用いられるニトログリセリンあるいは硝酸剤とバイアグラを併用すると死に至る副作用を起こす可能性があります。
  • 性行為は心臓に負担がかかるので無理をしない
  • パートナーにはバイアグラを服用していることを伝えておきましょう。
  • 他人へ讓り渡さないようにしましょう。
  • 1日1回までの服用。次の服用は24時間以上あけるようにしましょう。
  • 催淫剤ではありません。
  • 性行為感染症を防ぐことはできません。
  • 食後に服用すると空腹時に比べて効果が出るのに時間がかかります。
  • 他の診療科・医療機関を受診するときは、バイアグラを服用していることを申し出てください。
大阪府病院薬剤師会
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