発がん性等を有する化学物質を含有する抗がん剤等に対するばく露防止対策について

会員各位

総務部

大阪労働局労働基準部長より
「発がん性等を有する化学物質を含有する抗がん剤等に対するばく露防止対策について」の通知がありました。
各施設におかれましては、内容をご確認いただき職員に周知いただきますようお願い申し上げます。

大労基発0605第1号

               平成26年6月5日

一般社団法人 大阪府病院薬剤師会
会長 但馬重俊殿

        大阪労働局労働基準部長

発がん性等を有する化学物質を含有する抗がん剤等に対するばく露防止対策について

日頃から安全衛生行政の推進に格段の御理解・御協力を賜り厚く御礼申し上げます。
さて、医療現場で取り扱われる抗がん剤等においては、シクロホスファミド等発がん性等を有する化学物質が含有されている場合があります。適切に患者に投与すれば高い薬理効果がある反面、これらを取り扱う(調剤、投与、廃棄等)薬剤師や看護師等の労働者が意図せず、それらの気化した抗がん剤の吸入ばく露、針刺し、あるいは漏出した抗がん剤への接触による経皮ばく露した場合等に健康障害を発症するおそれがあるため、必要なばく露防止対策を実施する必要があります。
つきましては、下記のとおり抗がん剤等を取り扱う薬剤師や看護師等の労働者のばく露防止対策の留意事項を取りまとめましたので、貴団体におかれましでも、傘下会員等に対する通知、会員等の取組の周知等により、ばく露防止対策の取組が促進されるように御協力を賜りますようお願い申し上げます。

  1.  調製時の吸入ばく露防止対策のために、安全キャビネットを設置
  2.  取扱い時のばく露防止のために、閉鎖式接続器具等(抗がん剤の漏出及び気化並びに針刺しの防止を目的とした器具)を活用
  3.  取扱い時におけるガウンテクニック(呼吸用保護具、保護衣、保護キャップ、保護メガネ、保護手袋等の着用)を徹底
  4.  取扱いに係る作業手順(調剤、投与、廃棄等におけるばく露防止対策を考慮した具体的な作業方法)を策定し、関係者へ周知徹底
  5.  取扱い時に吸入ばく露、針刺し、経皮ばく露した際の対処方法を策定し、関係者へ周知徹底
大阪府病院薬剤師会
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