O-157の感染を予防するための消毒方法を教えて!

O-157は大腸菌の一種です。大腸菌は健康な人の体にも存在します。
ほとんどものは無害ですが、このうちいくつかのものは、下痢などの症状を起こすことがあり病原性大腸菌と呼ばれています。
『病原性大腸菌O-157』はこの一種です。

感染経路:この菌により汚染された食品や水(井戸水)による経口感染です。

潜伏期間:4~9日

症  状:典型的症状として、腹痛・水様性下痢・血便などがあり、一部に溶血性尿毒症症候群(HUS)など重症の合併症を引き起こし死亡することもあります。

消毒方法:まず徹底して手を洗いましょう。

食事をする時、調理をする時、排便後は石鹸を使い十分な流水で手を洗いましょう。
消毒剤としては逆性石鹸(塩素ベンザルコニウム等)の100~200倍に薄めたものや、消毒用アルコ-ルを使うのもよいでしょう。

食べ物や食器の消毒(O-157は熱に弱いです)

加熱する食品は中まで十分火を通しましょう。75℃以上で1分以上加熱すると安全です。
食器・台所用品は十分に洗い乾燥させます。
消毒する場合は、熱湯を用いたり、塩素系漂白剤の300~500倍に薄めたもの、逆性石鹸の200~300倍に薄めたものを用います。

※ H.8.7 大阪府堺市において学校給食が原因と考えられる集団食中毒が発生しました

大阪府病院薬剤師会
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